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ごーくーせーんを見てて妄想してたネタです。小話。捏造有りなので完璧ドラマパロというわけではないです。
高土、銀土、かな?むしろこれはカプ小説なのかってくらいにどうでもいい感じです。

…にしても鯨井ちゃんが出るってんで見てたら、中山くんも、ピロシもじゅったも出てて私は驚きましたよ!鯨井ちゃんがめっちゃ頑張ってガンつけてて可愛かった!頑張れ!頑張れみんなー!
しろたんの出てるルーキーズは明日見ます。和樹さんの出てた昨日か一昨日の番組は見ました。私も和樹さんに頭を撫でられたい。
ああ、でも二週続けて土曜時代劇見逃したよ。最低だよ。ごめんね工さァァァん!!


てことで、ごーくーせーんパロです。
…トッシーについての感想はまた次回だな。まあ叫ぶだけだし。
「中学ン時ァ、クラスメートの財布がなくなったって俺が疑われてよォ、俺がいくらやってねェっつったって誰も信じちゃくれねーんだよ」

俺の顔を見ないで、イライラと吐き出されたその台詞から、高杉がこれまでに受けたショックの大きさを知ることが出来た。大人のせいで子供は歪んでいく。理事長も教頭も警察も、なんでそんな簡単なことが分からねーんだ。
だから俺は高杉に言ってやった。しっかり肩を掴んで、真っ直ぐ目を合わせて。

「俺が信じてやる。お前の無実、晴らしてやっからよ。…真犯人、捕まえてやろーぜ」
「…馬鹿じゃねーのか、お前になにが出来る」

俺の台詞に高杉は鼻で笑ったけど、でも数分前の高杉よりも幾分、穏やかな光を瞳に湛えていた。

…そんな高杉が今、警察署に引っ張られていく。

「教頭!刑事サン!オイ、高杉はやってねーよ!引ったくり犯は他に居るんだよ!」
「高杉晋助が現場近くに居たのを、土方十四郎が見たって言ってんの。分かる?坂田先生」

ジイ教頭が、警察に両脇を固められて警察署に連れて行かれる高杉の背中を見つめながら俺を諭すように言う。
土方十四郎、俺の受け持つ問題児ばかりが集められた3Zの二大リーダーのひとり。高杉と勢力を争うそいつが、どうやら警察にチクったらしい。まあ、敵対してる高杉を陥れられるから、だろう。
高杉は土方の名前にぴくりと肩を揺らしたみたいだけど、おとなしく警察署に入って行った。

「高杉ィィィ!!絶対お前を助けてやっからなァ!!」

俺の叫びは高杉に届いただろうか。イヤ、届いてなくても構いはしない。俺が真犯人を捕まえて、警察に突き出せば高杉の容疑は晴れるからだ。…素行が悪いからという理由で勝手に犯人扱いしやがって、警察ってのァコレだから嫌いだ。
ふと視界の端に黒いモノが映って、そちらを見ると土方十四郎が俺を見つめていた。

「土方…?」
「…」

さっきから見ていたんだろうか。土方は何も言わずに、派手に着崩した学ランを翻して姿を消した。一体何しに来やがったんだ、アイツ。取り巻きの沖田と山崎はいなかったみたいだけど…。ま、高杉が無事警察に連れていかれるか、見物してたってトコか?
…いやいや、高杉もだが土方も俺の生徒だ。無闇に疑うなんざ警察と変わらないじゃねーか。俺はかぶりを振って、踵を返した。こんなとこで突っ立ってる場合じゃない。一刻も早く真犯人を捕まえねーと…な。



数日間走り回って方々に聞き込みをしたが、高杉が見たという真犯人は一向に見つからなかった。ドクロのネックレスに右手のタトゥーがそいつの特徴。だが見つからない。
もっと大々的に捜査しねーと駄目か、コレは。…俺ンちの若ェもん使ったら人手も足りるんだけど、俺が任侠な筋では有名な祖父を持つ血筋なんてのが学校側にバレりゃ退職だ。それだけは出来ない。

そんなとき。真犯人の特徴と背格好を図にしたチラシを見せた男達が、ニヤリと笑みを浮かべたのだ。

「知ってんのか?」
「ああ、ヒロじゃん。なに、最近ヒロの周り嗅ぎ回ってる高校生居たけど、アンタも仲間?」
「高校生、だと?」

そんな話は初耳だった。一応高杉が捕まったときにクラスの奴らに捜査の手伝いを頼んだけど、誰ひとり馬鹿げてると言って手を貸さなかった。なのに、誰が一体…。
…まさか、土方十四郎、なワケないよな。でも他に思いつかない。

「その高校生とヒロってやつの居場所、知ってんの?」
「さあて、どうだろーね。ま、アンタ関わんない方がいいよ。今頃高校生のぼっちゃんも、ヒロに可愛がられてるところだろうし」

ニヤニヤと何が楽しいのか笑みを浮かべる男達に、俺はぴくりと眉を上げて、そして手も挙げた。男達の首根っこを掴んで壁に思い切り押し付けてやる。

「…吐け、場所」

出た声は、思っていたよりも低かった。



閉まっていたドアを蹴破った向こうには、十人近く居る男達と、その真ん中で冷たいコンクリートに倒れている学ラン。

「…せ、んせ…」

その学ランが土方だと分かったときには、俺の頭に血が上っていた。

「…高校生一人に寄ってたかって暴力たァ、オメーら最低だな!!」

着ていた白衣を脱ぎ捨て、眼鏡をポケットに仕舞う。十人なんて少ない人数じゃ、俺の相手は無理だな。
次々に殴りかかってくる奴らを軽くいなし、ヒロというリーダーをも呆気なく倒す。そして警察に通報した後、俺は気を失っている土方を抱き上げてその場を立ち去った。



「ん…、あ…」
「おう、目ェ覚めた?」

夜桜の舞う公園で、土方は目を覚ました。俺の膝を枕にしていることに気付くと慌てて上体を起こし、散々蹴られた腹が痛んだのかすぐにわき腹を押さえている。

「オイオイ、無茶すんなって。ボロボロなんだからよ、お前」
「煩ェ。なんでお前が…」
「担任の先生だから。生徒のピンチには駆けつけるってのが決まりだろ?」
「…そうかよ」

くだらない、といった表情で流す土方。だけどその表情には、初めて顔を合わせた日にあった警戒心ってのがあまりなかった。ちょっとは気を許してくれたかな。
木の幹に背を預けて腹を擦っている土方の、腫れた頬をそっと撫でてみる。土方はぎょっとして俺を見たけど、別段嫌がりはしなかった。
桜の花びらが土方の漆黒の髪を彩る。初めてこんなまじまじとコイツの顔を見たけど、相当美人な顔つきだ。高杉も整った顔だったけど、ンだよ、不良ってのはかっこいい奴しかいねーのか?

「…痛い?」
「痛くねーよ。…もう帰る」
「そうだな、明日も学校だし。送ってこうか?一人で歩ける怪我じゃねーだろ」
「俺ァガキじゃねーよ」
「でも、俺の生徒だ」

俺の、大事な生徒だ。土方も、高杉も。
一辺の曇りもない心でそういうと、土方は俺の熱血さにあてられたのか、うっすらを頬を染めた気がした。…言った俺まで恥ずかしくなっちまった。



翌朝。高杉を家まで迎えに行って、二人で学校まで向かう。校門に差し掛かったとき、門の前で土方が座り込んでいるのが見えた。

「土方!」
「!?」

俺達に気付いていなかったらしい土方は驚いて目を見開き、俺の隣にいる高杉を見るとバツの悪い顔で顔を逸らした。高杉は淡々と土方を見下ろしている。
沈黙を破ったのは高杉だった。土方の傍らにしゃがみこみ、顔を覗き込んでいる。

「テメェが真犯人見つけたって聞いたぜ」
「言っとくが礼なんざいらねー。ただ、タイマン張るってお前が言い出したくせに、警察なんざに捕まりやがったからな」
「ああ、今度こそ勝負しようぜ。いいだろ?土方」
「だからその為に手伝ってやったんだよ」
「ンだよ、素直じゃねーなァ。俺の役に立ちたかったんだろォ?」
「っざけんな!」

ニヤニヤと、珍しく感情を露にした高杉が土方の頭を撫でている。土方は目を吊り上げて猫みたいに威嚇してるけど全く意味がない。

「ん、これでオメーら、仲直りってわけだな!」
「「仲直りだァ!?」」
「ホラ、息ぴったり」
「「……」」

お互い顔を見合わせている不良たちは、一瞬後に顔を背けて嫌だと思い切り表情を歪めた。
…なんだ、3Zはなかなか大変なクラスかと思ったけど、これだと団結も早そうだ。

「死ね高杉」
「テメェが死ね土方」
「溺れろ高杉」
「落下しろ土方」

…コイツらがおとなしく仲良くなってくれりゃ、だけどな。



終わり!!
本当なら土方側のリーダーは近藤さんなんだろうけど、近藤さんが不良なんて考えられなかったので土方に。
ちなみに坂田先生のことが大好きな体育教師はさっちゃんです。
…ん、ホントにカプ色少なかったな(笑)
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