私の勝手なイメージで好きに書いてみた、フライング桜智たん夢。
私は、桜智たんを、「きもちわるい人」として愛でてます。なのできもちわるいと思います。
これは…夢、なのか…?
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人の多い大通りを、ゆったりと緩やかな足取りで桜智は歩く。
情報屋としての立場上、すれ違う町人たちの何気ない会話でさえも、無意識に耳は声を拾い、脳に情報として記憶される。
いつもの癖だ。ぼんやりと周囲の声を耳に入れながら、桜智はふと団子屋にてせわしなく働く少女と目が合って、何となく立ち止まった。
桜智の出で立ちはいとも容易く女人の視線を集める。その気だるい雰囲気と、そこはかとなく漂う色香がそうさせるのだろう。
今もまた、桜智の儚げにすら見える立ち姿に、少女は持っていたお盆を両腕で抱きしめながら見惚れていた。そういった視線を向けられることにはもう慣れている。
桜智は口角を上げ、目尻を下げて微笑みかけた。波打つ翠の髪が白い頬に垂れ、髪飾りがしゃんと高く鳴る。
少女は頬を火照らせて、すぐに店奥に引っ込んだかと思うと、団子を二串、包んで持ってきた。
「これは…?」
「あの、宜しければ受け取って下さいませ!」
「そう…。ありがとう、美味しそうだ」
団子がもらえた。微笑みかけただけなのに。何だか予期せぬ得に、今度こそ桜智は自分の意思で微笑んだ。
すぐに少女は顔を真っ赤にして、どもりながらも失礼しますと言い残し店内に戻っていく。
団子は二串ある。
「…ふたつ。……分けたい、が、何処へ参られたのか」
この団子を差し出せば、愛しい少女は笑顔を見せてくれるだろうか。
そう想いを馳せた桜智は、丁度良く目の前を通りかかった想い人の姿に目を丸くした。
桜智に気付かず去ろうとする少女に慌てて声をかける。
「あ…っ!み、神子殿!」
「え?あ、えっと…福地、さん」
白龍の神子である少女は、どこかへ行こうとしていたのか、前を横切ろうとしていた足を止めた。
そして桜智を見上げて、会釈する。
彼女の瞳に自分が映っている。そのことに歓喜しながら、桜智は子供のような幼い笑みを惜しげもなく晒して彼女の前に向かい合う。先程の団子屋の少女が見たなら、さっきまで桜智が纏っていた退廃的な雰囲気はどこへいったのかと目を疑うだろう。
桜智はひとまず愛しい少女がすぐにこの場から離れてしまわないよう、……だが直接手を握るなど恥ずかしくて出来やしないので、少女の着物の裾をやんわりと掴んだ。
「あの、今、君のことを考えていたのだよ。君に会いたいと思っていたら、君が現れた」
「そうだったんですか。何かご用ですか、福地さん?」
「よ、用って程でもないのだが…。…あと、その、良ければ、桜智と呼んでもらえまいか?君になら、呼ばれても構わない」
福地さんという呼ばれ方はどうも他人行儀な気がして、桜智はおずおずとそうお願いしてみた。
彼女はぱちくりと大きな瞳を瞬かせるが、すぐに柔らかい笑みを浮かべて頷いて。
「桜智さんがそう言うなら」
「あ…あの、ありがとう、神子殿」
「それで、私に話って?」
「団子をね、ついさっき手に入れたのだよ。それで、君と食べたいと…」
少女の裾をつかんでいる手とは逆の方で持っている団子。それを眼前に差し出すと、彼女はその用件が意外だったのか少し驚いている様子だったが、すぐに手を伸ばして受け取ってくれた。
彼女が手を動かしたことで桜智の握っていた裾も離れてしまったが、嬉しそうに団子を受け取ってくれたので良しとしよう。
「ありがとうございます!いいんですか?」
「君に喜んでもらえて光栄だよ。どこかで落ち着いて食べないか?あ…その、君が良ければ、だが」
「もちろん大丈夫ですよ。それじゃ…あっちの人が少ないところで…」
「っ!」
不意に、彼女が、桜智の手を取った。
そしてそのまま人通りの少ない路地にまで歩いて行く。
触れ合う肌から伝わる、少女の体温。みるみるうちに桜智の頬も熱を持っていく。
「…桜智さん?顔が赤いですけど大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫だよ。どうか気にしないで…」
桜智の態度に少女が顔を覗き込んでくる、その視線から咄嗟に顔を逸らしながら、桜智は高鳴る鼓動を隠して静かに微笑んでみせた。
□
中途半端に終わってみる。
私の中の桜智像はこんな感じです。
他の人には気だるげで色っぽくて、どこか浮世離れした空気を纏うんだけど、神子の前だと一気に純情になるというか。幼くなるというか。
他人の前では知盛っぽく、神子相手だと遠夜っぽく、的な。どんなキャラそれww
ひとまず新たに更新された桜智の立ち絵と、スチルにやられました。特にスチルにやられました。早く桜智に会いたくて仕方ないです!
ムチの構え方の色っぽさ、半端ない。
あと遙か4愛蔵版…。トレジャー買うべきかな…。悩む。
てことで、次のネオロマ無双ラジオに置鮎さんがゲストに来るときいて喜んでます!!早く来週こい!
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